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看護師 求人には、コツがある!

実物とはまったく似ても似つかない、鰭や口のない単純な模型のお腹を赤く塗ったものを見せると、それに対して猛然と闘争行動をとるのです。
どうやらイトヨの雄は腹部が赤いという情報だけをたよりに、他の雄を認識しているようなのです。
水槽の中にいるイトヨの雄が、外を通る赤い郵便車に対して闘争行動を示したという有名なエピソードもあります。
なぜこのように、種によって環境世界が異なるのでしょうか。
それを説明するには進化と自然淘汰による適応の概念を理解しなければなりません。
植物のよう仁ほとんど動かない生物ならともかく、環境のなかを生存のために動き回るたいていの動物は、何らかの行動によって外部と積極的に相互作用を行います。
そのために外部からの情報を取り入れ、処理し、どのような反応を返すかという情報処理機構が必要になるわけです。
ある行動が起こるためには外界からの刺激が必要ですが、光や音を受容する感覚器はタンパク質からできています。
また刺激を受けて判断を下す脳の神経機構もまたタンパク質でできており、その働きにはホルモンや酵素が関わっています。
このようなタンパク質をつくり出し、行動のメカニズムを支える情報処理機構をデザインしているのが、遺伝子です。
生命の起源において最初にできたのは、自己複製をする情報源であるデオキシリボ核酸(DNA)でした。
これはアデニン、チミン、シトシン、グアニンという四種類の塩基と呼ばれる構成要素からなっており、その配列パターンが情報となるのです。
DNAはこの情報を複製し、世代交代をしていきます。
しかし、DNAは裸の状態では壊れやすかったり、おかしくなったりします。
そこで、タンパク質でできた保護膜のようなものを身にまとうようになりました。
細胞の誕生です。
この細胞が複雑化し、集合したものが個体です。
英語ではアルファベットの配列が単語になり、単語が並んで意味をもつ文章が綴られるように、DNAを構成している塩基の配列パターンがアミノ酸と対応し、アミノ酸が合成されてタンパク質として生物の体をつくっています。
DNAは細胞の中にありますが、周囲の細胞はこのDNAの情報、すなわち遺伝子によって形づくられているのです。
DNAのもうひとつの特徴として、自分の複製をつくるということがあります。
DNAには、同じ塩基配列をもっか別のDNAをつくっていく働きがあるのです。
このままだと同じ情報をもったDNAがどんどんできていくだけですが、時々複製をつくるときにエラーがあります。
塩基の一部がなくなったり、他の塩基と入れ替わったりするのです。
このようなエラーは偶然に起こるもので、突然変異と呼ばれています。
この突然変異のおかげで、ほとんどの部分は同じだけれども、少しだけ情報の異なる遺伝子が新たに作られます。
遺伝子の情報は生物の体に影響していますから、親とはすこしずつ異なる性質をもった子どもができることになります。
さて、生物の個体は体を維持し、複製をつくるためにさまざまな活動をしなければなりません。
具体的には周囲の環境からエネルギーを取り込んだり、より安全な場所に移動したりといったことがあるでしょう。
そうすると、ある特徴をもった個体は環境のなかでうまくやっていけるが、突然変異によってその特徴がなくなってしまった個体はうまくやっていけないというような事態も生じてきます。
その逆も考えられるでしょう。
このような遺伝子がどんどん複製を続けていくとどうなるでしょうか。
ある環境においてより効率よく複製をつくることのできるような特徴をつくりあげる情報を備えた遺伝子が、そうではないものよりも多く残っていくというのが、当然の結果としてみられます。
逆にいうと、生物の体は世代を重ねるごとに遺伝子を効率よく複製させるような特徴を備えていくだろうということです。
これを自然淘汰といいます。
突然変異によるさまざまな特徴のばらつきのなかから、どのようなものが残っていくかを決めるのが環境です。
このような自然淘汰による適応には絶対的なものはありません。
なぜなら環境によって淘汰されるため、環境が変わってしまえば選ばれる特徴も変わるからです。
世の中にはなぜチューブワームやイエバエや人間といった多様な種が存在するのかというと、要するにそれぞれの環境において遺伝子が複製していく手段として、さまざまな特徴をもった種ができたからです。
ある遺伝子はよりうまく空を飛ぶことで残っていき、また別の遺伝子は水の中でより速く泳ぐことで残っていきます。
ある目的地に出かけるのに、車を使うか電車を使うか、あるいは歩いていくのかといった、さまざまな手段があるのと同じです。
荷物が多いときには車が便利かもしれませんが、身軽なときには電車を使った方が安くあがることがしばしばあります。
そう考えると、生物に対して高等とか下等といった価値判断を下すのが間違いだということが分かるでしょう。
どんな種も、何らかのかたちで遺伝子をいままで伝えてきたからこそ存在しているのです。
さて、自然淘汰による進化を考えるときには、必ず利益と損失のバランスについて考えなければなりません。
例えばある環境におかれた種が、ある特徴をもてばさらに次世代に残す遺伝子の数が多くなる、つまり適応度が上がると考えられるような状況があったとしましょう。
自然淘汰が働けばその上このような特徴が進化してくるのかというと、必ずしもそうではないのです。
なぜなら、その特徴をもつことにはマイナスの面もある場合があるからです。
特定の機能をもった器官をつくるには、そのぶんのタンパク質が必要ですし、それを維持するためのエネルギーも必要です。
そういった損失に見合っただけの利益、つまり適応度の上昇がなければ、その器官が進化することはないでしょう。
さきはどの二枚貝の例でいうと、水辺の貝にとって重要なのは上空を警戒することです。
貝は自分にあたっていた光が急にさえぎられると、水管を引っ込めて殻を閉じてしまいます。
二枚貝にとっての天敵は鳥であり、影ができるというのは上空からの鳥の接近を意味しているかもしれないからです。
ゆえに、二枚貝は水管の部分に光を感知する色素細胞をもっています。
いわば原始的な目のようなものですが、これはおそらく自然淘汰によって備わったものなのでしょう。
鳥の接近が分からない貝は食べられてしまい、その遺伝子は鳥の体内で終わりを迎え、次世代には伝わらないからです。
しかし、逆に性能のいいちゃんとした目をもった貝がいたとしましょう。
このような目をもてば外界からの情報量が多くなるわけですが、目をつくるために余分なエネルギーが必要になります。
二枚貝にとっては鳥の接近が感知できる程度の感覚器で充分なわけですから、このような目をもった個体は不利になることでしょう。
このようにして、動物の感覚器は特定のニッチに適応した特徴をもつようになるのです。
自然淘汰による進化についてもうひとつ念頭におかなければならないのが、系統的制約というものです。
進化というのは変化の累積である、ともいえます。
いわば生物はそれまでの進化の歴史を背負って現在の特徴をもっているわけです。
ゆえに、環境が変わったからといって必ずしもそれに適応した特徴が現れるとは限りません。
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